「相場感と基本的な知識がないとこれはもしかして、かなり、まずいのでは…?」
前回の内覧地獄から学んだこと。
そうそれは、圧倒的知識不足。
不動産営業側も商売なので言葉巧みにおすすめしてくださるわけですが、自分が本当に望んだ家かの判断がつかないのです。
「旗竿地で、駐車場に車が二台止められるので落ち着いて暮らせますよ!」と言われれば、そうかも?と思い。
「リビングが吹き抜けになっていて開放感がありますし、キャットウォークも上までつけられるのではないでしょうか?」と言わればそうかも?と思ってしまう。
軸をもって物件を見ないと、これはミスマッチを起こすと確信してから勉強したこと、参考にしたサイト、購入した物件についてのエピソードをまとめました。
住宅購入で勉強したことや参考にしたサイトについて
自分なりに勉強したリアルな順番で紹介していきます。
「え?家を買う“だけ”なのに勉強?」と思うかもしれませんが、猫がいるのでホイホイ物件を売り出して引越しをするという選択肢がとれません。
何千万円とかかる人生でもベスト3には入る高いお買い物です。
特に制度や補助金関係の要件は知らないと使えず損をすることもあります。
逆に、知ってるだけで得をするので少し面倒でも勉強はしておきましょう。
住宅関係の本を読む
ある程度情報の精度が高く、概要をつかむためにまず関連書籍から読み漁りました。
とりあえず6冊ほど書籍を購入しよく使われる用語や制度について把握しました。
なにから手を付けていいのかわからない人はここからはじめるのがおすすめです。
実際に読んだ中でも「家を買いたくなったら」という本が一番参考になりました。
「実際に自分の足でその土地を歩いてみて、目で見て、ゆっくり考える。焦らない」や「無理をして買わない」いうような内容が書かれており家を購入するとはという本質的な物事の捉え方が書かれているのでまず最初に読んで欲しい本です。
YouTubeやSNSからの情報
情報の正確さについては首をかしげるところがあるものも中には含みますが、用語が優しく理解しやすいものになっている点と幅広く情報を集められる点が強みです。
住宅や不動産関連の企業がYouTubeをしていたりもするので、食事や隙間時間に動画をみて用語を勉強したり、どこに注視して家をみるべきかを調べていました。
ただし、ポジショントークを多分に含むので真に受けすぎずあくまで参考程度に留めておきましょう。
特に参考になったYouTubeチャンネル
各省庁のサイトや市町村のサイト
上記のサイトは国が運営するサイトなので、住宅ローン控除の対象物件の要件などが明記されています。
用語が難しく感じるので苦手意識を持たれるかもしれませんが、情報は正確です。
時間をかけて読むと理解できるので、概要をつかんだあとは一度は確認しておきたいところです。
例えば、2024年入居からは省エネ基準適合住宅、ZEH水準省エネ住宅、認定長期優良住宅、認定炭素住宅は住宅ローン控除対象です。
しかし、省エネ基準適合しない住宅は控除対象外になっています。
「当たり前に使えると思っていた制度が実は使えなかった…」ということもありえます。
住宅ローン控除以外にも、不動産取得税、固定資産税、登録許可税、贈与税で軽減措置や免除になることもあるのでよく調べておきましょう。
住宅購入検討中の市町村があればHPで調べるといいですよ
「○○市 住宅 補助金」とかで検索すると出てくることもあるみたい
経験者からのアドバイスを聞いてみる
- 地盤がしっかりしてるかは要確認したほうがいい。古い地図で元はなにがあったか、地形地理はどうかなどは調べておくのがおすすめ。
- 地名なども重要な情報です。池や田、川、谷など昔の土地状況が地名についてる。区画整備されて変わっている場合は法務局で地名地番を調べる。
- 地場の工務店さんを探して不動産屋さん抜きで予定地の地盤を聞いてみる。傍目にわからないことを教えてくれる。
経験者からのアドバイスも貴重な情報です。
私が聞いたところによると1に土地、2に土地、3に土地でした。
素敵な家を買ったとしても、地震や水害がきたからといってヤドカリのように家だけ移動させることはできません。
土地の地盤が問題ないかは忘れがちですが重要なポイントです。
ネット上でも地盤サポートマップや今昔マップのサイトはサクッと手軽に調べられて便利でした。
相場感の把握
地味ですが、SUUMOを毎日見ることです。
地域を選択して、ほぼ同条件同スペックで検索するとおおよその価格帯がつかめます。
中には割高な物件もありますし、駅から遠くていつまでも売れ残っているような安くなった物件もあります。
毎日見ているとこの土地でこの価格なら妥当か、割高なのかの感覚が身についてきます。
余談ですが、SUUMOは月曜日に新着物件が更新されて、火曜日に価格変更が入ることが多いです。
最終的に購入した物件について
物件を見ながら勉強をして、間取りがよくても地盤が…。動物病院が遠い…をひたすら繰り返し若干諦めモードでした。
「あれ、ここめっちゃよくない?」というものを見つけました。
地盤、周辺環境、間取り、希望条件オールクリアでした。
さっそく週末に夫と一緒に内見にいくことになりました。
駅から歩いていくと予定時間よりも早めに到着してしまい物件の中にいる営業担当さんに声をかけようとすると、上の方から物音が。
担当さんベランダの掃除してました。
舞台裏の努力を見てしまったような気分です。
実は、今回内覧に伺ったのは売主物件(不動産会社を通さず、買主と売主が直接契約を成立させる物件。仲介手数料は0円)でした。
内覧中によくよく話を聞くと、なんと猫飼いさんでした。奇遇すぎる。
「キッチンに侵入させたくなくて独立型みたいにしたいんです」と話し出しても「壁作るイメージでしょうか?家を建てた工務店さんに相談した方が内部構造理解してるので間違いないかもしれませんね」とさらっと提案してくださる。
話しが通じる…だと…?
なにより、うちの猫グッズとしてアクリルキーホルダーを見せてくださったり、物件の説明もそこそこに途中愛猫自慢に話が脱線して1時間くらい話し込んでいました。
「(あ、この人はガチな猫好きだ…!)」
謎の安心感と同志を見つけたような心境になりました。
物件の間取りも収納が多く、猫の安全確保のため仕舞っておきたいものが多い我が家にぴったりでした。ここがちょっとなぁと不満に思う点がほぼ0であれ…これってありなのでは…?と内心思っていました。
「この間取り建売だと珍しいですよね」
「僕が考えたんですよ」
「!?」
間取りの原案を考えたのは担当さんということがあとから判明しました。(設計は別の専門家が担当しています)ペラ紙一枚で説明を済ませる企業が多い中、分厚い資料と共に説明を熱く語りはじめたのでなにかが違う…売主物件だから…?と考えていたので驚きです。
「(ガチ猫好きの人と猫仕様の家に改造したらもっともっと面白いものができるのでは……?)」という好奇心が出てきました。どう考えても面白いじゃんこんなの。
他の物件も見ましたが、最終的にこの家に決まり契約書にサインをしました。
次回は、猫仕様の家に入居0日で改造計画について書いていきます!お楽しみに。
続きの話はこちらです。
前回の話はこちらです。