「持ち家の方が賃貸よりお得ですよ!だってほらいま賃貸の家賃と同額ですよ」
2023年某日。にこにこ顔の不動産営業マンの高速電卓に映る金額。
今の時代は金利が安い、コロナで住宅購入が増えた、夢のマイホーム云々のセールストークを聞き流しながら物件価格を見ながら考えました。
あれ、この人嘘ついてるよね…?
嘘つきの顔なんだけど…?
今回は、不動産営業マンのお兄さんたちと我が家の戦の日々を紹介していきます。
前回の話はこちらから読めます。
コスパで考えると安いのって「賃貸」と「持ち家」どっち?
「賃貸」です。
金額シュミレーション等で比較されますが、家って建てた当初のまま20年後も30年後もあるわけではないです。劣化して修繕が必要になってきます。
実家も外壁、屋根、水回りの交換で大体500万円はリフォームをして住んでいます。床も傷んできたのでフローリングもはりかえるかという話もでています。
マンションでも修繕積立金や固定資産税、火災保険なども必要になります。他にも外構費、諸費用など意外と家の物件価格以外にもかかってきます。
賃貸であれば家賃が高ければ別の賃貸に住み替えてもいいですし、転職をして別の土地に引っ越すという融通もききます。
それ以上に「持ち家」に他してのメリットを自分は感じるのか否かがポイントです。
安いから損得というのは持ち家を購入すべき理由にはなりえません。
え?じゃあ「賃貸」一択じゃん
コスパ度外視で「持ち家」のほうが自分たちは幸せを感じるかで考えるといいですよ
ふ〜ん、人間って考えることが多いね~
物件を購入するまでに見た内覧件数と期間、不動産営業マンの人数
物件は14件見ました。
期間の合計は2か月です。(2023年に1か月、途中諸事象により1年期間をあけて2024年に1か月です)
これまで変更した担当不動産営業マンは5人です。
不動産屋さん曰く「1件見て即決する人もいるが、3件程度で決める人が多い」と言われたのでおそらくは多めに内覧をしたほうです。(その人の経験則なので信憑性については疑問ですが)
地獄の内覧が開幕…
犬猫物件紹介特化不動産屋のお兄さん「腰の高さまでのドアをつければ猫もキッチンに侵入できませんし!安心です!」
私「?????」
そう、話がかみ合わないんですね。びっくりするほど。
子持ちファミリーや新婚さん、住み替えの方などが基本だと思うのですが、なにせ毛色が違う。
悲しいほど一般の家を欲しがるモデルのようなターゲットの客層ではない。
玄関の構造で脱走防止柵が置けずに却下や、窓が透明じゃなくて却下、日当たりが悪くて却下、風景が面白くないで却下などおそらくは向こうからすると意味不明な理由でお見送りになりました。
ファミリーなら学区、共働きなら通勤時間だったりを重視して家を選びます。まだイメージしやすいし、営業さん側も提案もしやすいかと思いますが、その中で「猫が〜」と長々と語りダメ出ししてくる客ですよ。
本当に面倒な客です。注文住宅で建てろ。
ちなみに見た物件はこんな感じでした。
- 1軒目 坂の途中にある家、川のすぐそばで災害時に心配
- 2軒目 窓を開けると目の前がゴミ処理所の素敵なオーシャンビュー
- 3軒目 ほぼ全面動物のアクセントクロスの癖が強すぎる家
- 4軒目 築40年鉄筋猫リノベ済み中古物件、勝手にドアが閉まる
- 5軒目 予算オーバーのすごい綺麗な家ビッグドリーム
- 6軒目 中古物件のわりにそんなに安くはないリビングにトイレが直結
- 7軒目 築浅中古だが給湯器などの設備関係が交換時期が近そう
- 8軒目 パワービルダー系物件、真っ暗な和室がある
- 9軒目 日当たり最高。駅からは遠い。
- 10軒目 山の上で窓を開けると林で最高。坂もあって飼い主の通勤時間が終了する
- 11軒目 売れ残り物件、洗面所が独房みたいな感じ
- 12軒目 パワービルダー系。住宅スペックは高いが透明な窓が1か所だけで暗い
- 13軒目 パワービルダー系。キッチンの位置が悪く日当たりも悪い
- 14軒目 パワービルダー系。窓を開けるとおむかいさんの壁しか見えない地獄
3LDKと聞いて現地に行ったら1LDK+2Sだったり。「storage room」とか「family closet」とかオシャレに書かれてたりするんですね「納戸」やろがい。
お隣さんが明らかに廃墟だったり。
私道とかセットバッグとかねオイオイ聞いてないよなにそれ?の連続です。
素人は図面を見ても分からないので現地行って確かめるしかない部分があります。
「たくさんの物件を見て無駄だったのか?」というと夫婦間で条件のすり合わせができたり、物件を見る目が肥えたりしたのでそれはそれでよかったので急いでいなければいろんな物件をのんびり見るのはありだと思います。
回数を重ねると「あーはいはいこの窓は隣の家と近すぎるから半透明なやつね?」とかイメージがついてきます。
内覧のときに見ておきたいポイント
- ドアのたてつけが悪くないか(勝手に閉まるようなドアは建物全体が傾いている可能性あり)
- 床下点検口を開けたときにカビ臭くないか
- 窓は問題なく閉まるか
- 壁紙が浮いたりしていないか、雨漏りの跡がないか
- 床が傾いていないか(水平器があると便利)
- 境界杭などがしっかりとあり土地が明確か
- 家族と間取りなどから住むイメージができるか
内覧申し込み前にGoogleマップなりで周辺環境を調べておくなりした方がイメージがつきやすいかったです。
あとは営業さんが自宅まで迎えに来てくれたりもしますが、現地集合にして駅から物件まで歩いてみると駅の雰囲気や坂道がないか、治安はよさそうかなども把握できます。
ちなみに、不動産営業さんも向こうも商売なので話を盛ったり、あえて説明しなかったりすることもあります。
不動産営業さんが信用できる人かを判断することも重要です。
話は鵜呑みにしすぎず疑問点は自分で調べて裏取りするようにすると自分の中でも情報が精査や信頼できる人物かの基準になったりします。
大切なのは素人なりにでも基礎知識程度の勉強はしておく&土地の相場は把握しておくこれにつきます。
1軒目の内覧の時に不動産営業マンと話していたなかで「(あ、これは無知過ぎるとカモられるな)」と察しました。
業種は違いますが元販売業のカンです。
物件を見ながらでも少しずつ勉強した方が絶対に損する額やミスマッチな物件を購入してしまうことが予防できると思います。
次回は購入前に参考になった本とサイト、動画系、運命の不動産担当との出会い紹介していきます。
数千万円台のものを購入するので知らないと損する額が大きすぎるので事前準備しておきたい人は参考にしてみてください。
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