「エリザベスカラーをつけてからしんどそう…どうしたらいいんだろう…」
手術、皮膚炎、怪我などなど…猫にエリザベスカラーをつけてもらう場面はあります。
傷口や外用薬を舐めないようにするための保護具ですが”普段できるはずのことができない”などの理由からストレスを感じてしまう猫も多くいます。
そばで見守る飼い主さんとしてもつらいですよね。
今回は猫のストレスを少しでも軽減するために飼い主さんが実践できる方法を紹介していきます。
「なにかできることはないのか…?本当に必要なのか?」というモヤモヤした気持ちが解消できます。最後までお読みください。
エリザベスカラーとは
手術後の傷口や皮膚病、外傷などをおった動物が傷口をなめたり足で掻いたりすることを防ぐための保護用具です。
首に装着して使用をする円錐台形状のものが一般的です。
我が家の猫が避妊手術をしたときは術後1週間ほどの短期間の装着でしたが、本人はかなり嫌がっていました。
猫によっては非常にストレスを感じやすいようです。
エリザベスカラーをつけることで猫がストレスを感じる場面
- 食事や水を飲むときにいつもの姿勢ができない
- エリザベスカラーが邪魔でトイレがしづらい
- 視界が見えづらく思いっきり走ったり遊んだりできない
- お気に入りの場所に来たのに寝心地が悪くよく眠れない
- いつもなら通り抜けられる場所が通れない
- エリザベスカラーにぶつかってしまい大きな音がした
”普段できるはずのことができない”がポイントです。
猫は三次元的に動くので形状が大きすぎるエリザベスカラーや、首周りのサイズがあっていないものは負担にもなります。
中途半端に脱いだままの状態で固まって動けなくなったなどは非常に危険です。
エリザベスカラーを付けることで猫がストレスを感じているときに試したいこと3つ
エリザベスカラーを違うものに変更する
アンリッカラー®
(写真提供:neco*nano様より)
猫を憂鬱な気分にさせないカラーという意味の造語から名前が来ています。
猫が付けていて心地が良く、装着が簡単、猫に負担がかからない重さであることを目指して長年の試行錯誤の末に生み出されたものです。
布製なので狭い場所を通る時にあるていど融通がきく、まくら代わりになるなど猫に優しいエリザベスカラーです。
アニサポ アイガードエリザベスカラー
アニサポ アイガードエリザベスカラー はチューリップ型のカラーです。
目を保護するものですが、首部分が巾着になっている形状です。
長い部分はカットして使うこともできるので、横に広がっているエリザベスカラーで動きを制御されてしまうことにストレスに感じてしまう猫ちゃんにおすすめです
術後服
猫の性格や行動によりますが「術後服の方が普段通りの生活ができパニックにならずに済んだ」という声もあります。
あわせて「毛づくろいができないのでストレスを感じてしまう」という声もあるので、着用前には獣医師に相談の上で着せてください。
実家の猫たちは術後服を着ていましたが特にストレスなく過ごしていたそうです。
猫の住む環境を整える
- 水や食事をとるときは高さのある台付きのものを用意する
- トイレはオープンタイプを用意する
- 激しすぎる運動(遊び)や高低差がある場所へ猫が侵入するのを防ぐ
- 飼い主さんが落ち着いた気持ちで猫と接する
- グルーミングを猫自身ができる時間を設ける(グルーミング中は飼い主は目を離さない)
その猫によってできることできないことはありますが、環境を整えてあげることはできます。
「猫がいつも通りの暮らし(自分一人でできる)」が実現可能にしてあげることが重要です。
獣医師に無理につけなくてもいいものか相談する
手術や治療をしてもらった病院へ確認をしてみましょう。
「縫合糸で縫ってるので糸を引っ張ったり舐めたりしないなら外してもらってもいいですよ」と言われました。
エリザベスカラーをつけるとパニックになってしまったり過度なストレスがかかる場合などは外す子もいるそうです。
自己判断せずにプロに聞いてみることやはり安心です。
猫のエリザベスカラーを手作りをするならクリアファイル?カップ麺?
基本的に手作りをする場合は保護用品がない場合の応急処置です。
カップ麺で作ることが流行っていますが、獣医師さんからは誤飲等が心配されており推奨されていません。
”カップ麺容器をかじってしまい誤飲” ”パニックになって傷口が開いた”などが報告されています。
我が家は保護用品がなく「クリアファイル」で急遽作りましたが、断面が尖っていたりすぐに外れてしまったりしてしまいました。
余計な怪我をさせないか、かなり心配でした。
痛くないように布をくっつけようとしてみるもうまくいかず…。
不器用な方は耐久性と安全性を考えて市販のものを準備することをおすすめします!
結論:エリザベスカラーつけているときでもストレス緩和は可能!
私自身も足の骨を折ってギブスをつけたときに非常にストレスを感じました。
駅の階段の上り下り、トイレ、移動なんてことがない日常動作などが普段と違う行動を考えてしなければいけません。
「(普段なら自分ひとりでできることができない。なんでこんなに簡単なこともできないんだろう…)」と落ち込みましたし、ショックでした。
猫は言葉がわからないため、どうしてエリザベスカラーをつけないといけないのか、普段となぜ違うのか、いつまで我慢するのかがわかりません。
ストレスを緩和できる環境を作れるのは飼い主さん”だけ”です。ぜひ今回紹介した方法を試してみてください。