「保護猫お迎えしたいと思ってたけど想像より厳しい…こんな条件全部クリアできる人なんているの…?」
今の猫をお迎えする前に私も同じことを考えていました。
「この子!」と思う子がいても、意気揚々と里親募集のサイトや掲示板を見るものの条件のが合わずに見事に撃沈…を繰り返していました。
結論からいうと、猫の里親になるのは正直ハードルが非常に高いです。
猫だけではなく、保護主さんとのやり取り、スケールボール調整、人間関係の構築、コミュニケーションをとっていく必要があるからです。
しかも、すべての保護団体・個人が優良で健全な保護活動をしているというわけでもないので判断する内容がとにかく多い…。
紆余曲折はあったものの、かわいい我が家の猫とも呼べる子をお迎えすることができました。
譲渡までにしたことや後悔したことなど実体験を交えすべてまとめました。
諦めかけている里親希望者さんはぜひ最後までお読みください。
保護猫を家にお迎え(譲渡してもらう)までにすべきこと4選
譲渡条件が自分にはクリアできないところはあきらめる
- 譲渡後にアポなし訪問あり
- 源泉徴収票の提出
- 譲渡後も毎日近況報告を写真付きでする
(※これは条件の中でも厳しい場合の一例です)
いくら猫が可愛くてそのときは「お迎えしたい!」と思って申し込んでも、譲渡条件が自分ではクリアできない場合は必ずトラブルの元になります。
「その約束は守れなくなってしまうかも…」と不安になるところへの申し込みはやめましょう。
猫をお迎えをすると決まれば飼育環境を準備する必要もあります。
譲渡条件はそれぞれ大きく違います。自分が「この譲渡条件なら守れる!」と思ったところに申し込みましょう。
準備物の指定がある場合もありますが、実際に我が家で揃えたものについてはこちらで確認できます。
本当に保護猫をお迎えしたいのかを考えなおす
「保護猫はペットショップで買うよりも安いから」
「保護主に猫の飼育に口出しをされたくない」
上記2点の理由から保護猫を迎えたいと考えている場合はミスマッチが起きやすいです。
猫を飼いだすと必ずお金がかかりますし、保護主さんとはたまにやり取りをするなど長いお付き合いになる場合もあります。
抵抗感がある人は、猫を飼わない、もしくはペットショップからお迎えする方が向いているのかもしれません。
猫との出会い方なんて飼いはじめてみれば些細なことです。
自分は本当に”保護猫だから”お迎えしたいと思ったかを振り返って考えてみましょう。
保護猫募集をされている猫は過酷な環境で生きてきた子や事情があり飼い主さんと暮らせなくなった子です。
「苦労した背景のある子だからこそお迎えしたい!幸せにしたい!」という気持ちがあるかを考え直してみましょう。
家族ともう一度話し合う
家族からの同意は得られていますか?
自分だけが猫をお迎えしたいけど他の家族は反対しているとなるとこちらもトラブルの元になります。
猫アレルギーの人がいないか、同居する家族は猫をお迎えする準備はできているのか、もう一度考えてみましょう。
同じ家で暮らすことになる家族の同意や理解がないと保護猫のお迎えは余計に難易度が上がってしまいます。
里親募集サイト以外からお迎えすることを検討する
「保健所」「動物病院」でも保護猫の里親募集をしていることがあります。
保護団体や個人へ個人情報を渡すのには抵抗があるという方には向いています。
保健所は平日に開催される譲渡事前講習などを受講する必要がありますが、行政がしているので条件の基準も明確なので準備しやすいです。
今すぐではないが、猫のお迎えをじっくり検討したいという人にはカフェスペースで猫と触れ合うことができる「保護猫カフェ」というものもあります。
「優良保護団体・保護ボランティア」と「注意すべき保護団体・保護ボランティア」の見分け方
保護主(猫の里親募集をしている側)も里親希望者をふさわしい人物かを判断しますが、里親希望者も保護主が信頼にできる人物なのかを相互で判断しましょう。
調べ方としては、直接話してみる、SNSやネットで調べてみるなどをして調べる、もしくは友人知人から紹介をしてもらうなどです。
誠実な団体や個人もいらっしゃいますが、支援金目当てや繁殖屋の下請けのようなことをしている人もいます。
予期せぬトラブルに巻き込まれることもあるので当てはまる人ではないかを最終チェックとして申し込む前に調べてみてください。
「優良保護団体・保護ボランティア」の特徴
- 支援金の収支報告をきちんとしている
- 譲渡に積極的で個体に対して丁寧な説明がある
- 猫の性格、好み、持病など保護個体をよく理解している
- 飼育スペースが清潔
- キャパシティを考えて保護している(過剰な保護はしない)
- 譲渡費用や譲渡までの流れの説明が明確で理解しやすい
- 猫以外の野生動物(タヌキ・ハクビシン・野鳥)は保護していない
- 避妊・去勢手術済み(子猫の場合は避妊・去勢手術の約束を必須としている)
- TNR活動もあわせておこなっているまたは、他団体と連携している
- 行政や地域住民と連携して活動ができている
「注意すべき保護団体・保護ボランティア」の特徴
- 支援金の収支報告をしない
- SNSで傷だらけの猫の画像や同情心をあおるようなポエムを頻繁に投稿している
- 緊急保護やネットで話題になった猫を遠方から引き取りにいくようなことばかりしている
- 飼育スペースが荒れており汚い
- キャパシティを考えずに猫の保護ばかりを繰り返している(世話をできる頭数をあきらかに超えている)
- 従業員の給与未払い
- 獣医療行為を自分でする(獣医師免許を持っていないが薬の処方をするなど)
- 弱った猫と自撮りをするSNS投稿がある
- 野生動物(タヌキ・ハクビシン・野鳥)を保護したがる
里親希望者側もをしっかり見定める必要があるのね?
なんだか難しそうですね…できるか不安ですよ…
そもそも、猫の里親条件は厳しすぎるのか?
保護猫になった子にはつらい過去がある子が多いため
多頭飼育崩壊、捨てられた、元飼い主さんの死去等々…。
飢えや病気でボロボロになって保護された過酷な環境で生きてきた子も多くいます。
「今度こそ幸せになってほしい」という気持ちもあってどんどん条件が厳しくなってしまうこともあるそうです。
過去に保護主が里親や里親希望とトラブルがあった
保護猫を幸せにしたいのは保護主も同じ気持ちです。
「こんなに(猫の飼育が)大変だとは思わなかったから返却したい」
「脱走させてしまった。数日前から家にいません」
無責任な過去の里親や里親希望さんからの言葉やトラブルの経緯があり厳しくなっていったという人もいます。
猫を飼育する上で最低限の条件を満たしている環境かを判断するため
「条件に規則性があるな…?」と思ったことはありませんか。
厳しいというよりも、こちらは猫を飼育する上での最低条件です。
【猫の里親募集でよく見る条件】
- ペット飼育可物件にお住まいの方
- 完全室内飼育・脱走防止をしていただける方
- 避妊・去勢をしていただける方
- 病気になった場合の治療、ワクチン接種をしていただける方
- 近況報告をしていただける方
- 譲渡の際に直接自宅訪問が可能な方
例えば、ペット飼育可能物件というのは不可物件に住んでいた場合には契約違反です。ペットと共に早急に退去を命じられる可能性も考えられます。
自宅訪問は飼育のためのグッズや脱走対策の準備ができているかのチェックをする目的があります。
将来あるいは近い未来に猫が苦労しないか、また不幸にならないかを心配して設けられています。
結論:保護猫お迎えは難しいことを念頭に置いて覚悟すること!
我が家の場合ですが、当時夫とは結婚しておらず婚約状態で同棲中、共働きで留守番時間が長いという理由で、4件連続で断られました。
音信不通になったり、プライベートすぎる情報を聞かれたり…。
結果的に世界で一番かわいいと思えるうちの猫たちに出会えました。
当時は毎日里親募集サイトを眺めていて自信を無くしたりもしていましたが、猫との暮らしが始まってしまえばそんな苦労吹き飛ぶようです。
猫の里親は猫だけではなく保護主や保護団体に信頼してもらうための行動を意識することや、飼育環境を準備するなど最初の想像よりも難しく心が折れそうになる場面が多く出てきます。
「それでも、やっぱり保護猫をお迎えしたい!」とここまで読んで思った人は諦めずに応募をしてみてください!