「やっぱり猫って自由に外で暮らせるようにしたほうがいいのかな?」
窓の外をじっと見ている姿や家の中で大声で鳴き続ける姿を見ると悩むこともありますよね。
結論から言ってしまうと、猫は完全室内飼育(家の中から出さない)が基本です。
昔からのイメージで外にいてふらっと家に帰ってくるのが自由気ままな猫らしい姿…とイメージしている人もいるかもしれません。
今回は猫を完全室内飼育(家の中から出さない)をおすすめする理由と外に出すデメリットについて詳しく紹介をしていきます!ぜひ最後までお読みください!
猫の完全室内飼育と外飼いの違いってなに?
完全室内飼育
飼育環境を家の中に限定する飼育方法です。
脱走防止対策(窓、玄関のドア)などにロックや柵を設置し猫が外に出ないようにします。
環境省や市町村では完全室内飼育をすることを推奨されています。
メリット
- 交通事故にあう、虐待されるなどのリスクがなくなる
- ご近所トラブル(糞尿被害)などがなくなる
- 感染症にかかるリスクが軽減される
- 猫が連れ去られるリスクが少ない
デメリット
- 猫が退屈しがち
- 運動不足になる可能性がある
外飼い
飼育環境を「家の中と外」や「外のみ」とする飼育方法です。
自由気ままな猫の性質にあっていると考える人もいます。
メリット
- 運動不足が解消されるかもしれない
- 自由に外の縄張りを見て回ることができる
デメリット
- 交通事故にあう、虐待されるなどのリスクがある
- ご近所トラブル(糞尿被害)などが心配される
- 感染症にかかるリスクがある
- 避妊去勢手術を行っていない猫を外に出すことで野良猫と繁殖することがある
- 猫が連れ去られるリスクがある
うーん…なんか、外飼いってデメリット多い?
そうですよ。ハイリスクな飼育方法ですよ
猫は完全室内飼育と外飼いどっちがいいの?
「完全室内飼育」です。
「自宅周辺が田舎だから…」「周りは猫好きしか住んでいないから…」と考える人もいるかもしれません。
実家の猫の話ですが、外で拾ってきた猫…いわゆる「捨て猫」でした。
当初3匹が段ボールに入れられてキャンプもできる海辺に置かれていました。
息も絶え絶えで上下する腹の動きでかろうじて生きていることがわかった子猫、段ボールの底は糞尿なのかよくわからないなにかで汚れ、オフシーズンで人もあまりいないまだ肌寒い春の頃。
家族を説得してもどったときには真っ黒なカラスの集団が弱った子猫に集っていました。
追い払ったところ1匹が死亡、1匹が片目を嘴でつつかれ失明、1匹が非常に臆病な性格になってしまいました。
外は人間が想像するよりも過酷で、なにが起こるのかわかりません。
あの時、家族の説得はあとにして連れ帰っていたら我が家には3匹の猫がいて、怖い思いをしなかったかもしれません。
本当に、いくら後悔しても、時間は戻ってくれません。
「(リスクをとってまで外飼いをする価値があるのか?デメリットがメリットを上回るのか?)」を考えてから判断をしてください。
猫が外に出たがる理由
外を自分の縄張りだと認識しているから
野良猫歴が長い猫を家の中に入れた場合に外に出たがることが多いです。
外を自分の縄張りだと思っています。
縄張りを見守りすることは猫にとっても大切な生活ルーティンです。
”家のほうが居心地がいい安全だと認識した場合”や”時間経過とともに外に縄張りがあったことを忘れてしまった”などの場合は外に出たがる様子がなくなることがあります。
避妊去勢手術を行っていないから
特にメス猫は避妊手術を行っていないと発情し、相手を求めるために外に出たがります。
オス猫の場合は外に発情期のメス猫がいることがわかると発情しこちらも外に出たがります。
避妊・去勢手術を行った場合に改善するケースもあります。
テレビを見ている感覚だから
”猫が窓の外を眺めているのは外に行きたいからではなく、人間がテレビを見ているような感覚で眺めているだけだから”といわれています。
子猫の頃から家の中にいる子は特に縄張り=家の中と思っています。
「なんだかここにいると色々動くものがあって面白いなー」程度で見ているだけです。
猫が外に出たがるときに試したい方法
室内の環境を充実させる
上下運動ができるキャットタワーや思いっきり爪とぎができる爪とぎ。
清潔なトイレ、水。適正量のごはんなどなど。
室内でも居心地のいい空間を作ってあげることが猫の満足度に繋がります。
窓辺にキャットタワーを置くことは、見張りとお昼寝もでき毎日使ってくれる神猫用品になりました。
猫が退屈しないためにたくさん遊ぶ
猫は狩りをする生き物です。
1日10分でもいいので、遊んであげると猫の運動不足解消・情緒の安定に繋がります。
退屈だと悪戯をすることもあるので、ちょこちょこ遊んであげると飼い主さんも猫も幸せに繋がります。
獣医師に相談する
餅は餅屋です。プロに相談してみるのも手段の一つです。
もしかしたら、避妊・去勢手術を勧められるいかもしれませんし、もっと別のことをアドバイスされるかもしれません。
第三者の客観的な意見を聞くことも大切です。
結論:猫は完全室内飼育で安全に!
漫画やアニメ、昔の猫が街中にいたような風景を思い出して外飼いを考える人は少なくありません。
しかし、猫の安全を守るのは飼い主さんの仕事です。
ふらっと遊びにでかけた猫が交通事故にあい物言わぬ亡骸で帰ってきた…なんて未来は嫌ですよね。
猫を不幸にしてしまうのも、幸せにできるのも飼い主さんだけです。
猫には飼い主さんしかいません。
ぜひ完全室内飼育のご検討をお願いします。