猫の散歩をしてみたい飼い主に伝えたいメリットとデメリット

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「よく窓の外を見ているし、外に出たいのかな?散歩させてる人もいるし

 

結論から言うと、猫に散歩は基本的には不要です。

人間からすると「(狭い部屋にずっと閉じ込められて可哀想)」と思うこともあるでしょう。

 

 

実は、猫の生態を知ると可哀想ではないことが分かってきます。

今回は猫の散歩についてするかしないか迷っている飼い主さんに向けて情報をまとめていきます。

 

猫に散歩は必要ではない理由について

まず大前提の猫の性質として「猫の縄張り範囲は狭く、縄張り意識も低め」「猫の狩りは短期決戦」の2つが理由としてあげられます。

猫の縄張り範囲は狭く、縄張り意識も低め

猫の縄張りの範囲は約半径50m以内。

犬の場合は猫よりも更に広範囲です。

犬は縄張り意識も強いので遊びに来た(侵入してきた)来客者に対して吠えます。そして、自分の縄張りであると認識している散歩ルートはパトロールをしてマーキングもします。

それと比較すると、猫の場合はどうでしょう。来客があると隠れますし、散歩のたびにマーキングをしたりする姿を見聞きしたことはあるでしょうか?

もっと言えば、産まれたときから家猫である子はさらに縄張りの範囲も狭いといわれています。そもそも、家の外に縄張りを持てるとも知らず、家の中で安心して暮らしています。

 

猫の狩りは短期決戦

猫が運動をする、楽しいと思うことは遊び(狩りの真似事)だと言われています。

同じネコ科のライオンやトラの狩りを想像してみてください。彼らは一気に草食獣に襲いかかって獲物をしとめます。

長時間外を歩いて獲物を見つけ、じっくり時間をかけて確実に獲物をしとめるのは同じネコ科の猫の本来の狩りとは違っています。

猫にとって長時間歩くことは遊び(狩りの真似事)になるでしょうか?

 

猫に散歩をさせるメリットとデメリット

メリット

ストレス発散になる猫もいる

一定の年齢まで外で生活をしていた猫で外も縄張りの一部だと認識している子の場合です。

外の風や光を浴びてストレス解消になるかもしれません。

 

デメリット

ノミダニや感染症のリスクが上がってしまう

かかりつけ医の獣医師さん曰く

外飼い、保護活動をしている家の猫、猫カフェによくいく家の猫にはワクチン接種は感染リスクが高いから半年に1回をおすすめしてるわ~

外にいるだけでどんな猫と接触するかが分からない、虫、誤飲したら危ないものなど思わぬリスクがあります。

脱走のリスクが高い

猫の体は柔らかくハーネスから抜け出してしまうことも十分に考えられます。

「びっくりしてハーネスを抜け出してそのまま帰ってこなかった…。何年もずっと探し続けている」という飼い主さんもいます。

 

他人に迷惑をかける可能性がある

散歩中の猫の糞尿を拾ったり、片づけるのは当然です。

たとえば糞尿に気がつかずそのままにしたり、猫が塀の向こうの他人の家に侵入した場合はどうでしょうか。

猫の糞尿のニオイは強烈ですし、猫を理由に敷地に入りたがる怪しい人物がインターホンを押している…というのは嫌がられます。

猫を外に散歩させる前にしておきたい準備

  1. 避妊・去勢手術をする
  2. 5種混合ワクチンを半年に1回は打つ
  3. 糞尿の始末は飼い主が責任をもつ
  4. ハーネスはその子の体にあわせて購入すること
  5. マイクロチップや首輪に迷子札など対策をすること
  6. 仕事で疲れているなどの飼い主都合で散歩をしないなどはしないこと
  7. 脱走をさせてしまった場合は責任をもって見つけ出すこと
  8. 猫が車にひかれそうになった時などの不測のトラブルは飼い主が責任を持って猫の安全および車の運転手への謝罪をすること

 

「めんどくさいな」や「思ってたより大変なんだな」と思った人はいったん考え直してください。

最低でもこの準備はしないといけません。

散歩は人間の”なんとなくやってみたい”に猫を付き合わせてまでやるものではありません。

 

結論:なんとなくやってみたいレベルなら猫に散歩は必要なし!

猫の散歩は可愛いですが、ハイリスクローリターンです。

本当にうちの猫が喜ぶのか、もしものことがあったとき自分の行動に後悔しないのかを考えてみてください。

例えば、窓の近くにキャットタワーを配置するだけでも家猫は喜んでくれます。

猫にとって嬉しくて安全なことをしてあげましょう!

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飼い主

ただの共働き家庭のOL。20年越しの夢「猫を飼う」を実現し、猫好きに加速がかかりっぱなしな飼い主。家庭内ヒエラルキーは猫≧人間。猫への課金が趣味。

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