「ゆっくり食べたいのに、いつもごはんを狙ってくる。困った…」
猫の性格にもよりますが「どうしてこんなに欲しがるの!?」ってくらいねだられます。
かわいい顔でおねだりされると「少しくらいあげてもいいのかな…?」と考えてついついあげたくなっちゃいますよね。
猫のためを思うなら、基本的には人間の食べ物をあげるのは厳禁です。
人間には害はなくても、猫にとって塩分や添加物、危険な成分もあります。
【猫は完全肉食動物で人間は雑食動物】まったく違う生き物です。
必要な栄養素、消化器、歯の形、味覚も違います。
今回はそもそもなぜ食べ物を欲しがるのかの理由、根本的な対処方法について紹介していきます。
ごはんがゆっくり食べられずに困っている飼い主さんはぜひ最後までお読み下さい。
どうして猫が人間の食べ物を欲しがるのか考えられる4つの理由
好奇心
猫にとって人間の食事風景は不思議なものです。
ちょいちょい動くお箸やスプーン、座ったまま動かない飼い主を見ているとちょっかいを出したくなります。
特に子猫や遊びたい盛りで好奇心旺盛な若猫期の猫はついつい手を出してしまいがちです。
おいしそうなニオイがする
肉や魚を焼いたときには我が家の猫も目の色が変わります。
あとは、バターを出した時にも大声で欲しがって鳴いています。
猫の嗅覚は人間の20万倍だといわれています。
一説ではいつ食事がとれるかわからない状態に備え、良質なたんぱく質や高カロリーな脂質を素早く嗅ぎ分けて必要なものだと認識したため執拗に欲しがるのだといわれています。
お腹がすいている
フードの量が適正ではない場合も考えられます。
体重にあったフード量や種類になっているかを見直してみてください。普段のフードは残すのに人間のご飯を欲しがる場合は飽きてしまったのかもしれません。
ただし、体重の著しい減少や1日以上食事を食べようとしないなどは病気の可能性も考えられるので動物病院で相談をしましょう。
不安なことはすぐに病院の先生に相談するですよ
美味しいと覚えてしまった
かわいいおねだりに負けてあげてしまった、目を離した隙にうっかり食べられてしまった場合です。
1回でも食事の成功体験をつむと猫は執念深く覚えています。忘れません。
動物は食事についての記憶がいいものなのです。
ずっとおねだりするようになります。
美味しかったからちょーだい!くれないの?ケチ!
猫にご飯をねだられる場合の唯一無二の対策
別室で過ごしてもらう、ケージに入れる
”猫と人間の食事の空間を分ける”
もっと効果的で目から鱗が落ちるような方法を期待されたかもしれませんが、これです。むしろこれ以外に根本的な解決はありません。
可哀想だという意見もあるかもしれませんが、人間の食事を盗み食いをしたせいで催吐処置などをするほうが体への負担も大きく可哀想なことになります。
猫が別室にいてもらうタイミングで猫の食事も用意する。
人間の食事が終わったら思いっきり褒めて遊んであげるなどメリハリをつけるのが大切です。
我が家でも食事中は別室で過ごしてもらっています。
あとは上の画像のように簡単にドアを開けられないよう、ドアノブを縦に付け替えています。
空間を分けるのが難しい、目を離したくない、猫が寂しがって困るという人はケージに食事中は猫に入っていてもらうなどをしましょう。
災害時やペットホテルに猫を預けるときなどにケージに入ってもらう機会が今後あるかもしれないので練習の意味で一つあっても便利でした。
結論:猫に人間の食事は絶対にあげない。欲しがる場合は空間をわける。
愛する家族とはいえ、猫は猫。人間は人間です。
すべてを同じにすることは不可能です。
猫を叱ったり、食事が食べられないか心配しながら食べるよりも、シンプルに空間を分けるほうが猫も人間もストレスが少ないです。
目の前にそのおいしそうなものがあれば「食べたいなぁ」と思ってしまうのは猫も人間も同じです。
最初は抗議の鳴き声をあげられるかもしれませんが、猫も人も慣れます。
お困りの方は一度試してみて下さい。