「水道水をあげるのってあまりよくないのかな?猫に水をなるべく飲ませないと、とは思ってるけど…」
腎臓系の疾患になりやすい猫にとって水は大切なものですよね。
実験方法と実験対象の選定について
今回使用した検査道具
TSDメーターを使用しました。
計測をすると、水中に含まれる無機イオン(カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、鉄、マンガン、など)の総量がわかります。
ただし、どの無機イオンの種類が含まれておりそれぞれの総量までは判別はできません。
例えば、普段自動給水器を使っていて、問題なく掃除ができているかの定期的な確認方法としても使えそうな印象です。
猫の場合はマグネシウムやカルシウム、ナトリウムなどを多く含む水は不向きなんだって!
熱帯魚の飼育をしてる人が購入してたですよ。カルキ抜きの確認ですね
TSDメーターがたくさんありましたが、米国製は精度がいいとレビューが多かった点。
あとは冷蔵庫に磁石で引っ付けられるのが気に入ってHMデジタルのものを選びました。
説明書が英語、付属のボタン電池が切れていたので買いなおした点を除くと満足です。
判断基準について
- 平均的な水 200~300
- 硬水 100
- カーボンフィルターを通したようなきれいな水 50
厳しめですが、100以下を目標値として判断していきます。
実験方法について
- 紙コップにそれぞれ同量の水を入れる
- 実験対象の液体はふき取ってから次の実験対象を検査する
- 温度は0℃で計測を行う(お湯の場合はお湯の温度を下がってから計測をする)
「水道水」の場合
値 93
水道水しか飲みたくない猫もいるみたいですよ
「浄水器」の場合
値 92
水道水と比較すると1の差があるだけでした…。
まだ交換したばかりのカードリッジなのに。
「この1の差は大きいのか、測定ミスか」と思いつつ何度も計測しましたが、結果は変わらずでした。
ちゃちゃはお嬢様だから浄水器の水以外は絶対飲まないわよ!
「お湯」の場合
値 99
湯沸かしケトルが汚いのかもしれません。
ギリギリ合格点ですが、一番値が高くでた結果でした。
クエン酸で洗わないと…。
予想外のところでずぼらなところがばれてるわね…
「犬猫用飲料水」の場合
値 44
値は最小値でした。
超軟水で犬猫専用の水です。
ピュアクリスタルシリーズのアクティアで下部尿路の健康維持にと書かれているものです。
災害時用にと備蓄していたものですが、驚くほど値が低く綺麗な水ということがわかりました。
飲料水にもこだわりたいという飼い主さんは検討する候補にいれてもいいかもしれません。
番外編「時間が経った水」の場合
6時間経過後の浄水器の水
値 125
口につけたりする汚れや不純物なども増えるので値が33増加しました。
こまめに猫の飲み水を交換する重要さがよく理解できます。
丸一日水を交換しないとこれよりもさらに値が高くなるであろうことは予測できます。
6時間経過後の犬猫用飲料水
値 46
”水道水は残量塩素の力で消毒効果が持続する”という記述を見たことがあったので計測してみました。では、超軟水のアクティアはよほど汚くなるのだろうと予想していましたが…ほぼ数値は変動がありませんでした。
なんだこの水は…。
自動給水器をきちんとお手入れできる自信がない、水の置き場所には困らない人はこれが最適解な気がしてきました。
結論:犬猫用飲料水が桁違い!こまめに水の入れ替えはとっても重要
今回の実験を通して「猫が飲んでくれる水である程度きれいなものならもう何でもいいな」と思いました。
当たり前ですが、やはり水はこまめにかえないと汚くなります。
きれいな水かどうかの判断を数値で出せて客観的みれる計測方法があると分かったのは大きな成果でした。
尿路結石の治療中やリスクが高い猫の場合は水の種類を変えてみるなどを試してみるのもいいですね。
愛猫の飲み水が本当にきれいなのか確かめたいと思った飼い主さんはぜひTSDメーターでご自身で測って試してみてください!