「あれ…メーカーのトイレ容器のお手入れ方法には薄めた中性洗剤って書いてるけど、他の洗剤は使っちゃダメなのかな?スコップは毎回洗うの?」
前回の猫のトイレ掃除についてまとめているうちにふと思いました。
実際にメーカー(LION)に問い合わせてみた結果をまとめました。
もっと猫トイレを真剣に掃除したいと思っている飼い主さんはぜひ、最後までお読みください。
猫のトイレ容器掃除に関する疑問のはじまり
本品が汚れたり、スコップの目盛りに猫砂が入った場合は、洗って汚れや猫砂を除いてください。洗う時はスポンジややわらかい布などと、薄めた中性洗剤を使い、よくすすいで水気をきってご使用ください。アルコール、ベンジン、漂白剤、研磨剤などは使用しないでください。 (LION PET 獣医師開発※ ニオイをとる砂専用 猫トイレより引用)
使用する洗剤について
「薄めた中性洗剤…?初耳」と思った人も多いのではないでしょうか。
メーカーが推奨している洗い方と普段の洗い方が全く違いました。
「猫のトイレの汚れはクエン酸!」と思い込んでいたので、かなり驚きました。
猫トイレ付属のスコップを洗う頻度について
メモリに猫砂が入った場合とあるので、都度都度洗う必要はないということがわかりました。
下痢などで著しく汚れる、病気の関係でトイレを清潔に保たないといけないなどでなければ、汚れたら洗うかトイレ本体を洗うときにあわせて一緒に洗えばいいようです。
トイレ容器の掃除方法についてメーカー(LION)に問い合わせみた結果
「材質がポリプロピレン樹脂ですので薄めた中性洗剤の使用を推奨しております。酸性やアルカリ性、アルコール、研磨剤は容器の変質につながる恐れがあります」
やはり、メーカーとして推奨しているのは「薄めた中性洗剤」のようです。
神経質な質問に対して真摯に回答をくれたLIONさん…。
ちなみに、猫ちゃんの飼い主さんに隙あらばおすすめしてるLIONさんのトイレ容器がこちらになります。本当におすすめ。
猫のトイレ容器に使われているポリプロピレン樹脂とは?
特徴として、常用の耐熱温度は100~140℃です。
熱可塑性(熱で溶けるチョコレートを想像するとイメージしやすいです)のプラスチックの一種です。なんだ、お前。結局、プラスチックってことでいいんだな…。
ポリプロピレン樹脂に洗剤(クエン酸、重曹、オキシクリーン、ハイター)を使うのはダメ?いいの?
とはいえ「実際メーカーが推奨しているだけで他の洗剤以外は使ってはいけないのか?」という疑問が残ったので、調べてみました。
PPの耐薬品データをまとめたサイトがあったのでそちらを参考にしました。
クエン酸(檸檬酸)
◎ 全くあるいはほとんど影響がない
重曹(炭酸水素ナトリウム)
別サイトで調べたところ、塩よりも物質的に柔らかいためプラスチックを傷つけることはないそうです。
(参考サイト:重曹でプラスチックが溶けることはない?重曹の正しい知識と使い方)
オキシクリーン(酵素系漂白剤)
主成分は過酸化水素や過炭酸ナトリウムのため◎ 全くあるいはほとんど影響がない
ハイター(塩素系漂白剤)
主成分が次亜塩素酸ナトリウムのため◎ 全くあるいはほとんど影響がない
エタノール
エチルアルコールなどは〇 若干の影響はあるが条件により十分使用に耐える
ポリプロピレン樹脂は薬品の保管にも使われているので、使用用途の側面から考えると使用をしても問題がないようです。
ただし、透明なPP容器の場合のデータなので、色など添加剤が入っている場合はその添加剤の溶出等を起こすことが考えられます。
結果から言うと「猫ちゃんのトイレ容器には向いていないかも…」ということになります。
薄めた中性洗剤の使い方は?効果はあるのか?
使い方について
メーカーによって使用量の差があります。
ぬるま湯のなかに洗剤を数滴たらすようなイメージで使用します。
薄めた中性洗剤の洗浄力とは
界面活性剤の効果で汚れを浮かして落とします。
よくある食器洗剤のCMのイメージそのままですね。
消毒(病原性微生物を、害の無い程度まで減らしたり、あるいは感染力を失わせたりして、毒性を無力化させる)まではできるようです。
意外とすごい奴でした中性洗剤さん…。
結論:メーカーの説明書をよく読もう!「薄めた中性洗剤が安定」
トイレ容器が変質すると傷がついてしまい、菌が余計に繁殖してしまうリスクがあります。
菌が繁殖すると、膀胱炎や下痢になってしまいます。
きれいにしているつもりが、逆効果というのは悲しいですよね。
私も調べてみてかなりショックな結果でした…。
メーカーの推奨している方法が一番安定・安全ですので、みなさまもぜひ「薄めた中性洗剤」できれいにしてみてくださいね!