「猫のためにDIYでなにか作ってみるのに憧れるけど、あんまり自信ないな…」
なんとなく作りたいものイメージはついてはいるものの、必要な材料やサイズ。
それに伴って必要とされる工具などがあいまいで「憧れはするものの実際に作るまでには至っていない…」という飼い主さんも多いのではないでしょうか。
我が家も見よう見まねでキャットステップを子猫のころに作ったことがあります。
が、これがまた失敗でした。
1年後には金具が成猫になったときの重さに耐えきれず曲がってしまいました。
耐荷重についての考えが甘かったことが原因です。
現在は柱を横から盾にして、金具を買いなおして付けなおしましたが本当に大変でした…。
「ビスを止めるにしてもどれを選ぶ?棚板のサイズは?つけるときの位置は?塗装はしても安全?」などなど簡単そうに見えて、悩むことが多かったです。
今回は読んでいてこれが知りたかった!という猫DIYの情報満載の「DIYで作る猫との暮らし」を紹介していきます!
この本を読もうと思ったきっかけ
ネットの知識ではなくてプロが考えたしっかりと作れる猫用のDIY本を探していたのがきっかけです。
しかも、昔に読んで大変勉強になった「猫のと住まいの解剖図鑑」の著者いしまるあきこさんが一部執筆協力をしていると聞きこれはぜひ読まねば!と手に取りました。
猫だけが快適ではなくて、飼い主も快適で過ごしやすい共生して暮らすにはという視点が本当に素晴らしい方です。
過去にいしまるさんの本については紹介しているので気になる方はこちらもご覧ください。
こんな人におすすめ!
- 実際に猫のためにDIYをはじめたいが何をすればいいかわからない人
- 猫が快適に暮らすにはどうすればいいのかを考えるヒントが欲しい人
- DIYの工具の使い方を簡単かつ画像付きで知りたい人
- 他のおうちのDIY作品の例を見てみたい人
「DIYで作る猫との暮らし」を読んだ感想
猫が快適に暮らすためのお手伝いをするのは楽しい
本は四章に分かれています「ほかの飼い主さんのおうちのDIYの実例」「DIYを始める前に知っておきたい事前知識」「猫のための家具」「猫のための遊具」です。
他にもコラムや本で使われた資材についても詳しく書かれているのですが、冒頭のDIYをする飼い主さんを見る猫からの視点「わたしが少しでも心地よくなるようにって考えてくれたみたい」の一文でもうなんでも作りたくなるに尽きます。
DIYってサイズぴったりのものが作れる、色味を好みにアレンジできるとかメリットは多々あるのですが”自分(飼い主)が作ったものを飼い猫が使っている代えがたい満足感を得られる”のが最大のメリットだと私は考えています。それが序章でぐっと気持ちをつかまれました。
よそのおうちの猫のためのレイアウトを見れるのは勉強になる
元和室を改造して押し入れ部分をキャットステップと猫ベッドにつなげる。
キッチンへの侵入防止のためのドアを作るが、重さと安全面からキャスターと掛け金をつけた。
猫が二匹いるのでハンモックは二匹分取り付けた…などなど。
どのおうちも工夫しているのだなぁとよくわかります。ぜひ取り入れてみたいという点も多くあり読んでいるだけでわくわくしました。
道具の名称と使い方が写真付きで紹介されているのは助かる
詳しい方はもちろんご存じなことかもしれませんが、木材を切りたいと思ってもノコギリ程度しか思いつかずに作業が頓挫することもありました。
個人的にはジグソー(木材を直線や曲線で切る道具)を使って猫の形にシルエット切り抜く方法などが画像付きで説明されていたりする点が知れたのがとっても良かったです。
本自体がAB判の雑誌サイズで全113ページなので本を開いたまま作業ができて画像も大きいので確認がしやすいのもよかったです。
作れるものの紹介も人も猫も快適にという視点がある
ごはん台、トイレカバー、ニャンモックスタンド、収納付き猫ベッド台、猫ケージ、猫脱走防止ドアなどなどたくさんのものが紹介されています。
例えば猫ケージは緊急時以外は天板や扉を取り外せるようになっていて普段はキャットタワーとして活用できるような仕組みであったりと興味深いです。
他、コラム部分では吹き抜けへの転落防止や障子を破らないための工夫など頭を悩ませている飼い主が多いであろう箇所の対策例が紹介されているとのころも勉強になりました。
結論:「猫との暮らしをもっと楽しみたい!」という飼い主さんは必読な本!
ひとことでいうなら、猫のために作るDIYの楽しさとはなにかを理解できる本です。
市販の猫用品を見るのも楽しいですが、また違った楽しさがあります。
読んでいるだけでもやってみたいとわくわくする本なのであと一歩が踏み出せないという人や工具の使い方で悩んでいる方はぜひ、お手に取ってみてください!